トマトの味わいを象徴する酸味は、【クエン酸】によって作られるもので、食べれば疲労回復の効果が高まります。【ビタミンC】や【リコピン】などの抗酸化成分に加えて、【食物繊維】や【ミネラル】もバランスよく含まれる果菜ですので、毎日の食卓に加えれば健康を維持することが容易になります。ここでは、効果的な食べ方や摂取量についてご紹介しますね。
トマトの効果的な食べ方は？
ところが、弁当などの付け合せで小さな一切れを食べるだけでは、摂取量を十分に増やすことができません。昔ながらの食べ方としては、完熟した大玉トマトを丸かじりにする方法が知られていますが、このようにすれば栄養の摂取量も充実します。
独特な酸味が苦手な場合には、十分な量を食べることが困難になります。最初から甘味が強い品種を選び、料理ではチーズなどのグルタミン酸の旨味が豊富な食材と合わせると、酸味が際立った状態が和らぎます。チーズとの組み合わせにすると、一緒にタンパク質を大量に摂取できますが、トマトの食物繊維のおかげもあって、お腹に優しい状態で栄養が吸収されます。暑い時期にはカツオ風味の味噌汁に加えれば、夏に必要なミネラルや水分の補給源として重宝するはずです。
疲労回復効果を高める食べ方について
疲労回復を促進するためには、トマトジュースにして飲むこともおすすめです。トマトと同様にクエン酸を含む「黒酢」を用いて、酸味を穏やかにするために「リンゴジュース」も一緒にして混ぜれば、疲労回復ドリンクとして利用できます。
トマトの飲み物はスポーツ中や仕事中に利用すれば、クエン酸の働きによって、筋肉に蓄積している疲労物質が軽減します。
１日の摂取量はどれくらいが理想的？
疲労回復効果を得ることが目的なら、必要なリコピンの量は１日に１５mgといわれています。トマトに含まれているリコピンの量は、１００gあたり３mgなので、疲労回復効果を得るためにはトマトを２～３個食べればOKです！。トマトジュースならコップ1杯分（２００ml）で充分なので、毎日でも続けやすいと思います。
摂取量を増やす食べ方としては、ドライフルーツのトマトを利用する方法も使えます。乾燥させるとビタミンCは減ってしまいますが、水分が減った分だけ食物繊維は増えるため、疲労回復とともに便秘解消のためにも役立つことになります。