トマトジュースが高血圧に効果的と言われる理由は、トマトジュースに含まれる「リコピン」と「カリウム」の働きに起因しています。ですが、飲み過ぎは逆効果!効果や理想の摂取量をしっかり理解したうえで、毎日の生活に取り入れるようにしましょう。
トマトジュースが高血圧に良い理由とは?
リコピンの効果について
トマトの赤い色素である「リコピン」は、老化を早める原因となる活性酸素を除去してくれます。その抗酸化力は非常に強く、βカロテンの2倍、ビタミンEの100倍と言われています。
活性酸素はストレスや過労、紫外線などで増えていきます。血液がドロドロになってしまえば高血圧を引き起こす原因にもなりますから、活性酸素を増やさないようにするにはリコピンの摂取が大変効果的なのです。
「カリウム」の効果について
そして、血圧を下げる働きのある成分と言えば、なんといっても「カリウム」でしょう。塩分は高血圧に良くない、とよく言われます。塩分を摂取すると血液中の塩分(ナトリウム)濃度が上昇し、体が血液中のナトリウム濃度を薄めよう(血液の浸透圧を一定に保とう)とするため、血液中に水分が取り込まれ、血液の量が増えます。すると血管壁に圧力がかかり、結果として心臓の負担も大きくなり、血圧も上がります。
トマトジュースに豊富に含まれる「カリウム」は、この血液中に溢れたナトリウムと結合し、体内から排出させることで血液中のナトリウム濃度を下げ、血圧を下げる働きがあります。
カリウムの摂取量や副作用について
カリウムは、トマトジュース200mlあたりに約500mgが含まれています。ちなみに、300~400mgのカリウムで、塩分1gを排出できると言われているので、トマトジュースをコップ一杯飲めば大きなメリットを得ることができます。
カリウムの一日あたりの目標摂取量は、病気を予防するという観点からは3000㎎以上に定められています。しかし、トマトジュースを1日に900mg以上摂取すると肌が黄色くなるといった副作用も出てきますので、飲み過ぎには注意しましょう。