最近ではプランターを使い、ベランダでミニトマトを育てる家庭も随分と増えました。しかし、実が思ったように育たず、ガッカリした事がある人もいるでしょう。ミニトマトの実が大きく育たない原因としてまず浮かぶのが、「実に栄養が行き届いていないこと」です。葉や茎に栄養を持って行かれ、肝心の実に十分な栄養が届いていないのです。
そこで、実に栄養が行き渡るようにするために重要となるのが「摘芯」という作業です。今回は摘芯とそのやり方を中心に、大粒で栄養たっぷりのミニトマトの育て方を紹介します。
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摘芯のやり方について
「摘芯」とは、ある程度以上に育った植物の枝や芽などを切り取ってしまう作業の事です。こうする事で、植物そのものが必要以上に栄養を持って行ってしまうのを防ぎ、実にしっかりと栄養が行き渡るようにするのです。
トマトは茎を取り囲むように葉が伸びていて、ある程度育ったあたりから数枚ごとに花房がついていきます。その最初についた1番下の花房から順に第1花房、第2花房と呼び、花房がある程度の段数が揃ったら、上段の花房の上の葉2〜3枚を残して先端部分を摘み取ります。
摘芯をする時期やタイミングは?
トマトの場合、先端の部分を摘み取るのですが、花が咲いてトマトの実がつく「花房」をどれだけ残すかによって、そのタイミングは変わってきます。普通のトマトの場合は大体5段くらいで摘芯しますが、実が大きい訳ではないミニトマトの場合は、きちんと定期的に肥料を追加しているなら花房の段数はそこまで気にする必要はありません。
特にプランターで育てる場合、トマトが巻き付く支柱を深く刺せないのもあって、支柱がトマトの重さに耐えられず倒れてしまう危険があるので、あまり支柱を長くする訳にもいきません。花房の段数はあまり気にせず、支柱の長さ以上に育たないように先端部分を摘み取るといいでしょう。